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最後の調整試合を終え、ついにFIFAカタールワールドカップ2022が11月に開幕する。

この記事では、データや戦力などを踏まえ、どの国が最も優勝する可能性が高いのか検証する。


優勝候補①(ブラジル、アルゼンチン、オランダ、スペイン)


多くの強豪国の中でも有力な優勝候補に挙がるのがこの4カ国である。

ブラジルは、昨年にコパ・アメリカの決勝でアルゼンチンに敗れて以来、

15戦無敗という記録を残しており、さらに9月に行われた調整試合では、

同じくW杯出場国であるガーナとチュニジアを相手にどちらも3点差以上の完勝を収めている。

ネイマール、ヴィニシウスら豪華タレントを誇る前線の攻撃力は随一であり、

アリソンやチアゴ・シウバらが集う守備陣も盤石の布陣だ。

優勝候補筆頭といって間違いないだろう。

優勝候補国のオッズや予測についてはサッカーのブックメーカーで確認することをお勧めする。


次に挙げるのはアルゼンチンだ。アルゼンチンは、実際にブラジルを超える35試合無敗という

驚異的な記録を残している。他の強豪国と比べるとスカッドの面ではやや劣るが、

メッシが唯一獲得できていないタイトルであるW杯のトロフィーを目指すべく、

チームはかつてないほどのモチベーションに燃えている。スカローニ監督も

「W杯メンバーは1人だけ決まっている」「レオが楽しんでくれればみんな楽しい」と

メッシに全幅の信頼を寄せており、「チーム・メッシ」の集大成として栄冠を掲げることが

できるのか楽しみなところだ。

ヨーロッパからはオランダとスペインを選んだ。前回まさかの予選敗退となったオランダは、

3度目の指揮を執るファン・ハール監督の下で初優勝を狙う。ネーションズリーグ

グループステージでは、ウェールズ、ベルギー、ポーランドとFIFAW杯出場国のみが占める

死の組にも入ったにも関わらず5勝1分で勝ち抜き、他の強豪国が軒並み苦戦している

ネーションズリーグにおいて圧倒的な成績を誇った。一方のスペインも、ネーションズリーグでは

3勝2分1敗の1位突破を決めている。前回のW杯からイニエスタ、シルバ、ピケ、ラモスといった

長くスペインを支えた名手が去ったが、ガビ、ペドリ、フェラン・トーレス、エリック・ガルシア

などの若い世代が台頭し、相変わらずタレントの質はトップクラスのままだ。3大会ぶり

2回目の優勝に向けて視界良好である。


優勝候補②(ドイツ、フランス、イングランド、ベルギー、)


優勝候補筆頭に挙げられていてもおかしくはない4カ国だが、

それぞれ何かしらの懸念を抱えている。

まず、ドイツ、フランス、イングランドが抱える懸念点として、チームとしての

調整不足が挙げられる。日本と同組のドイツと前回王者フランスはネーションズリーグの

6試合で1勝しか収めることができておらず、イングランドに至っては6戦未勝利で

降格が決定した。各国内では不安と批難の声が聞こえており、この低調を打破しない限り

優勝は厳しいだろう。言い換えれば、歯車さえ噛み合えば可能性はあるということだ。


最後にベルギーだが、ネーションズリーグでは3勝1分2敗と、まずまずの成績を残している。

しかし、ベルギー史上最高の3位まで上り詰めた前回大会と比べると、選手の高齢化や引退により、

チーム力、とりわけ守備力が落ちているのは明らかだ。だが、ルカクやデ・ブライネ擁する

タレント軍団は、簡単に複数得点を奪える爆発力を持つ。そのため勢いにさえ乗れば一気に

勝ち進むことも十分に考えられる。


今回取り扱った8カ国の他にも、クロアチア、ポルトガル、ウルグアイ、デンマークなども

ダークホースとして勝ち進む可能性があり、前回大会のクロアチアのような躍進も期待される。

本番は一発勝負。なにが起きるか分からないのが勝負の世界であり、当日のプレッシャーや

天候にも左右される。今回のW杯も手に汗握るような熱い戦いを期待している。