今や仕事や社会的な人とのつながりはもちろんのこと、娯楽というジャンルにおいてもデジタル化は進んでいます。映画やドラマはNetflixやAmazonPrimeなどのサブスクの動画配信サービスを介してみるのが一般的になり、ゲームもオンラインでプレイする人が増えています。最近ではGTA5アカウント販売などを利用して、効率よくゲームを楽しむプレイヤーも現れてきています。

こうしたデジタル化社会において、やはり気になるのが通信速度の速さ。ストレスフリーに動画やゲームを楽しむためにも欠かせない要素ですよね。

ここでは、オンラインでゲームを楽しむ際に必要な通信速度ついて検証していきたいと思います。

Ping値

一般的には、Ping値と回線速度が良いとインターネットの環境が良いとされています。

実際その通りで、Ping値と回線速度が良ければ良いほど、快適にインターネットを活用できることに違いありません。

こうしたネット回線の品質を「ネット回線のレスポンスや応答速度」で表すのがPing値で、このPing値は「ms(ミリ秒)」単位で表されており、数値が小さいほど通信環境が良いことを示しています。つまり、インターネットに接続している時の、ユーザーが体感する速度に近い指標がPing値でもあるので、体感速度を数値化したデータとも言え、eスポーツなどの世界でも多くのプロゲーマーが「ping値」を重要視しています。このPing値、通常のインターネット使用では50ms〜100msもあれば問題はないと言われていますが、オンラインゲームをプレイする場合は、ゲームの種類にもよりますがping値は30ms以下を目安にした方がいいでしょう。

回線速度

これに対し、回線速度とは「1秒間に送ることのできるデータの量」を表しており、回線速度の単位は「bps(ビーピーエス)」で、数値が大きいほど通信環境が良いことを示しています。つまり、Ping値とは逆なんですね。また、8bit=1Byteなので、例えば「8bps」なら1秒間に約1Bの通信が可能であることを表わしています。また、基本的に回線速度の数値は大きくなるため、「1,000bps」=「1Kbps」、「1,000Kbps」=「1Mbps」と表示することがほとんどです。つまり、「大きいほど良い」ということなんですね。

一般的にストレスなく通信できるのは10Mbps(スマホは5Mbps)~30Mbps程度と言われていますが、オンラインゲームの場合、ダウンロードやアップデートなども加味するならば、100Mbps程度あると快適でしょう。

混雑しにくいかも重要

前述したとおり、ゲーム中に必要な速度自体はそれほど多くなかったりもするのですが、回線によっては利用者が増えたり混雑する時間帯だったりすると通信自体ができなくなることがあります。これをネットワーク用語で輻輳(ふくそう)と呼びます。

また無線(Wi-fi)や通信キャリアを利用したネットワークは、送受信を同時に行うことができない半二重という性質もあり、「5Gプラン」や「最大1Gbps」と謳われているような回線だとしても、実態として速度がかなり遅くなってしまうことが頻繁に起きます。

つまり、通信速度以上に、混雑しづらい回線環境かどうか、混雑しても安定しているかどうかも重要になってくると言えるでしょう。